住まいのインテリアにおいて、壁の色は大きな影響力を持っています。

漆喰壁は自然素材ならではの味わいと調湿効果で人気ですが、一般的には白一色というイメージが強いかもしれません。

しかし実は、漆喰壁にもカラーバリエーションが存在するのです。

本記事では、漆喰壁の色選びに関する正しい知識と注意点について詳しく解説していきます。

 

□白以外の漆喰壁色が存在するのか

 

1:色漆喰の存在

漆喰壁の定番は白ですが、「色漆喰」と呼ばれる黒やブルー、レッドなどのカラーオプションも実は存在します。

これらの色漆喰は、特殊な顔料を混ぜ込むことで着色されています。

2:色漆喰の製造方法

色漆喰を作るには、まず着色用の色水を作り、そこに漆喰の粉を投入して混ぜ合わせます。

この工程で顔料を均一に分散させることが、きれいな仕上がりを得るコツとなります。

3:色漆喰の施工上の注意点

色漆喰は白に比べて施工が難しく、色ムラが発生しやすいのが特徴です。

熟練の職人技が求められるため、コストも高くなる傾向にあります。

アクセントとしての部分使いなら問題ありませんが、面全体に使うのは難易度が高いでしょう。

□漆喰壁の色ムラと適切な乾燥方法

 

1:色ムラの原因

漆喰に顔料を混ぜる際、撹拌が不十分だと顔料が均一に分散せず、色ムラの原因となります。

特に既に水で練られた状態の漆喰に後から顔料を加えるのは、均一に混ざりにくいので注意が必要です。

2:色ムラを防ぐコツ

色ムラ防止のポイントは、事前に顔料を水で練ってから漆喰を加えて十分に撹拌することです。

プロの左官職人もこの工程を丁寧に行うことで、失敗を最小限に抑えています。

3:乾燥過程で起こる色の変化

漆喰壁は乾燥するにつれて色が薄くなっていきます。

練り始めは濃く見えても仕上がりは薄くなるため、目標の色味より少し濃いめに調色するのが賢明です。

ただし濃すぎる色は失敗のリスクも高まるため、淡い色調がおすすめです。

 

□まとめ

 

漆喰壁のカラーバリエーションには、白以外にも黒やブルー、レッドなどの色漆喰が存在します。

しかし色漆喰は白に比べて施工が難しく、色ムラが発生しやすいという特性があります。

美しい仕上がりを得るには、事前の入念な色水作りと十分な撹拌が不可欠です。

色漆喰に挑戦する際は、これらの注意点を押さえつつ、淡い色調を選ぶのが失敗を避ける近道と言えるでしょう。

住まいの雰囲気に合わせた漆喰壁の色選びで、より個性的で洗練された空間づくりを目指してみてはいかがでしょうか。
館山市・南房総市・鴨川市周辺で家づくりを検討している方は、いつでもご相談ください。